国宝の障壁画をデジタル複製 大徳寺・聚光院 46面を入れ替え
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006082600054&genre=M2&area=K10
安土桃山時代に狩野松栄・永徳父子が描いた京都市北区の大徳寺塔頭聚光院(じゅこういん)の方丈障壁画(46面、国宝)すべてをデジタル技術で複製して入れ替えることになり、25日、複製を手がける中京区の京都国際文化交流財団などが発表した。
聚光院は千利休の墓所。障壁画は5室を飾り、なかでも四季の花鳥を描いた「花鳥図」と琴や将棋で遊ぶ中国文人を描いた「琴棋書画図」は、永徳の現存するわずかな作例として貴重とされる。
複製には利休の茶室復元などを手がけた堺市の業者が出資、寄贈する。4億3000万画素の高精細スキャナーで画像を取り込み、デジタル技術で補正し、顔料系インクで印刷して障壁画に仕立てる。完成予定は来年4月。
オリジナルは京都国立博物館に寄託し、公開も検討されている。
同院の小野澤虎洞住職は「虫食いなど劣化が激しく、今のままでは到底残せない。大変ありがたく、まさに利休さんの縁」と話している。
!本物が見れるうちに、行ってみたい。