銀閣寺の本堂ふすま絵を複製 蕪村、大雅の絵をデジタル技術で

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　銀閣寺（京都市左京区）は１２日、江戸時代中期の文人画家与謝蕪村と池大雅が描いた本堂ふすま絵を、デジタル技術で複製したことを発表した。有馬頼底住職は「現在考えられる最新の技術を用いた。貴重な文化財を後世に伝えるのは私たちの義務で、後世の人たちも事業を引き継いでほしい」と話した。

　複製されたのは蕪村の「山水人物図（さんすいじんぶつず）」「飲中八仙図（いんちゅうはっせんず）」「棕櫚（しゅろ）に叭叭鳥図（ははちょうず）」の計３６面と、大雅の「琴棋書画図（きんきしょがず）」１２面。７９００万円で３年がかりで取り組んだ。

　銀閣寺によると、本堂のふすま絵は江戸時代に制作されてから修復された記録がなく、色彩の劣化も表れてきたことから、大日本印刷の関連会社ＤＮＰメディアクリエイト関西（大阪市）に委託。撮影したフィルムをデジタル処理し、インクジェット技術で現状を再現した。
　今月仕上がり、本堂にはめ込まれた。原本は銀閣寺の本山・相国寺（上京区）境内にある承天閣美術館に収蔵する。本堂の複製画は５人以上の団体で、事前申し込みがあれば拝観できる。

原本は、承天閣美術館に収蔵とのこと、すごい、