mittsuの日記

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奇才・若冲画、精密複製へ 上京・相国寺 4年後に完成

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007061500097&genre=J1&area=K1B

 「奇想の画家」と言われる伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716−1800)の代表作「釈迦(しゃか)三尊像」(三幅)と「動植綵絵(さいえ)」(三十幅)の精密な複製に、相国寺臨済宗相国寺派大本山京都市上京区)が取り組んでいる。全三十三幅は今月上旬まで相国寺承天閣美術館で開かれた「若冲展」でそろって展示され「120年ぶりの再会」とすごい人気を集めたが、今後、一堂に公開されることは「今世紀中はない」とも言われている。相国寺はすべての複製を4年後に完成させ、一般公開する予定だ。

 「釈迦三尊像」と「動植綵絵」は京都生まれの若冲相国寺に寄進した。もともとは三十三幅が1セットで、正面に釈迦如来、両脇に文殊菩薩(ぼさつ)と普賢菩薩、さらにその脇に動物や植物が生き生きと描かれている。相国寺では観音さまに罪をざんげする伝統儀式「観音懺法(せんぼう)」で掲げていた。しかし明治22(1889)年に「動植綵絵」が皇室に献上され、以後、宮内庁三の丸尚蔵館相国寺に分けて保管されてきた。

 複製品は京都市中京区の美術印刷「便利堂」(中京区)に発注。等倍のフィルムで撮影し、顔料を多く含むインクで木版画のように1色ずつ手作業で色を重ねる「コロタイプ」と呼ばれる印刷技術で精密に仕上げる。自然な濃淡表現ができるという。すでに宮内庁の許可を得て作業を進めており、釈迦三尊像の複製画は完成。相国寺に納められた。

 お寺によると1枚700万円以上の経費がかかる。全三十三幅の完成後は年に1度は公開。22日間で12万人もの入場者を集めた「若冲展」を再現する。また「観音懺法」で掲げる計画もある。
 相国寺の有馬頼底住職(相国寺派管長)は「釈迦三尊像動植綵絵は三十三面そろって初めて意味がある絵画だ。しかし本物のそろうのは今世紀中はないと思う。高い技術で複製し、少なくとも年1度はみなさんに見てもらいたい。コロタイプの技術維持にも貢献できる」と話している。

すばらしい。