mittsuの日記

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祇園祭の鉾櫓木材、保管に困った 文化庁要望で廃棄できず

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007073100092&genre=I1&area=K10

 祇園祭の山鉾町が山鉾の櫓(やぐら)(骨組み)に使った古い木材の保管場所の確保に苦慮している。大きい鉾は重さ12トン。毎年の巡行で40人以上の囃子方を乗せるため、木材はどうしても傷む。その都度新調はしても、文化庁からの強い要望で古い部材を捨てたり売却したりできず、保管場所は増える一方だ。

 「このままでは収蔵庫があふれてしまう」と山鉾町も困っている。

 文化庁伝統文化課によると、32基の山鉾のうち29基は重要有形民俗文化財。文書で記録を残しているものの、指定を受けた当時の木材がどのようなものか、またどんな使い方をしたのかを知るために現物を残すしかないといい「規則で決まっているわけではないが、保存を強く要望している」と話す。

 菊水鉾は南区に倉庫を持っている。今年、櫓をすべて新調したため、部材の数は倍になった。保存会副理事長の川塚錦造さんは「荒物(木材)は増えても収蔵庫は増えない」。函谷(かんこ)鉾は久御山町に家屋を借りて古い部材を保管していたが、昨年2月から向日市の貸倉庫を利用している。今年は1本500キロの石持(土台の木材)を2本新調した。古い石持は江戸時代の天保年間のものだけに保管は不可欠。「無期限に保管せよと言われても…」と困惑する。

 月鉾は「付き合いのある宇治市工務店に置いている。好意に甘えている」。長刀鉾は「今のところは何とか町会所に収まっている」という。
 祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)は収蔵庫建設のための基金1500万円を十数年前に積んだ。しかしバブル経済の崩壊で積み増しもできないまま現在に至っている。「古いものを大事にしなければいけないことは分かっているが…」と言葉を濁す。山鉾町は「補助金をもらっているから国の方針には従う」と声をそろえるが、保管には経費が掛かり、大きな負担となっている。

古い部材が、鉾を作れるくらいになったら、東博で組み立て展示してもらったらいいのかも、