mittsuの日記

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応仁記を読んで

汝ヤ知ル都ハ野辺ノ夕雲雀上ガルヲ見テモ落ル涙ハ
(なれやしる、みやこはのべのゆうひばり、あがるをみても、おつるなみだは)
という歌の訳が書いてあって、今まで何度も聞くもまったく意味が分からなかったが、
今回読んでみてようやく分かったような分からなかったような感じで理解できたと思う。
訳には、
「そなたは知っているか、都は野辺の有雲雀が空に飛び上がるにを見ても、涙がおちるのを」
とあるもののいまいち良く分からなかったが、熟考した結果、
良い事でも、悪いことでも、自分の許容できない大きな出来事があると、
容易に信じられないことが良くあり、時が止まったかのように立ちつくしたり、ぼっとしてしまうことがある、
そういう時今なら、電話が鳴る、車が通る等で、時はしっかり流れていてこれが現実だ、と気付く、
そんな心象を表しているのかもしれない。この場合は雲雀が動くことによって現実に戻されるということだと思う。
それだけ信じられないような光景で、悲しいことだったのだろうと、思ってみた、
意味の方向は違うが、宝くじが当たって信じられず、ほっぺたをつねって見て、喜ぶ。
とかと同じ表現方法かもしれない。内容でもその光景を良く表しているし、技術的にもすばらしいと思う。