重厚な音、東山に響き渡る 知恩院で「除夜の鐘」試し突き
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京都市東山区の知恩院で27日、恒例の「除夜の鐘」の試し突きがあった。12年ぶりに新調された撞木(しゅもく)で30人余りの僧侶が順に大鐘を突き、東山に重厚な音が響き渡った。
大鐘は方広寺(同区)、東大寺(奈良市)とともに「日本三大梵鐘(ぼんしょう)」のひとつに数えられる。高さ3・3メートル、口径2・8メートル、重さ70トン。江戸時代初期の1636年に鋳造された。鐘を突く撞木が長年の使用で約50センチも短くなったため、12年ぶりに今月新調された。
鐘を傷めない配慮から事前にストーブで鐘を温めた後、試し突きされた。「えーい、ひとーつ」「そーれっ」の掛け声で撞木に結ばれた子綱を16人が引き、親綱を持った1人が仰向けで全体重をのせて鐘を突いた。鐘楼を囲んだ観光客から大きな拍手がわいた。
この試し突きのさなか、鐘の下部に数センチのひびの入っていることがわかった。業者の確認で使用には支障がないといい、除夜の鐘は予定通り31日午後10時40分から百八つを鳴らされる。
今年の行く年来る年の主要地点とあるようで、家でゆっくり見せていただこうと思う。