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ジュニア京検について気になる記事

ジュニア京都検定問題 「愛国心の押しつけ」批判集中 /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/sento/news/20080518ddlk26010360000c.html
ジュニア京都検定問題 「愛国心の押しつけ」批判集中 /京都
 ◇「市は何が大切か考え直せ」
 ◇ブーム便乗? 市民有志がテキスト代など公費返還訴訟も

 京都市教委が小学5、6年生全員を対象に実施している「ジュニア京都検定」に対し、「愛国心の押しつけだ」と疑問の声が上がっている。新4年生全員に無料配布する検定テキストは、天皇中心の歴史観で執筆され、なぜか企業広告が満載。市民有志が「中止を求める会」をつくり、「公教育の中立性に反する」として公費返還を求める訴訟を京都地裁に起こしている。ブームに便乗するかのようなこの検定、ちょっとしたキナ臭さもつきまとう?【熊谷豪】
 ◇大量修正

 教員の執筆で市教委が06年に発行したテキスト(B5判、184ページ)を見てみよう。「『御所』とは、天皇・皇族や将軍など身分の高い人の住居を指すことばです」「身分の低い山水河原者」。差別を助長するような表現がまず目につく。

 同会は「歴史・文化をすべて天皇と結びつけようとしている」と主張しており、江戸時代、江戸が「将軍のおひざもと」と呼ばれていたことと並べて、「京都は『天皇のおひざもと』と呼ばれていた」と紹介。京野菜の由来については「朝廷への献上品として全国各地からさまざまな野菜が持ち込まれた」と、いずれも誤った記述をしている。

 着物の説明では、「着物を着ると、女の子はしぐさがやさしくなり、男の子は礼儀正しくなる」と記述、同会は「男性中心の意識を植え付けるものだ」と反発する。

 市教委は今年3月、以上の例を含め171カ所を修正し、テキストを改訂した。最新のデータに更新しただけの部分もあるが、同会事務局の北上田毅さん(62)は「間違いだらけで教材とはなりえない」と話し、近現代史の記述がほとんどない点を挙げ、「まるで、(右傾的な歴史観が問題になった)『新しい歴史教科書をつくる会』教科書の京都版だ」と反発する。

 テキストの巻末や裏表紙には、企業広告がずらり。本文中にも「世界に羽ばたく京都企業」として、各企業の商品を紹介している。中立性の点から教材として問題がありそうだが、これも改訂で姿を消した。
 ◇全員受検

 テキストは市内の出版社が出版している。一般価格1000円に対し、市は原価の300円で新4年生分(約1万人)を毎年購入し、全児童に無料で配る。

 使い方は学校に任されているが、歴史や総合学習の資料に活用されたり、家庭での学習に持ち帰ってもらったりしている。

 毎年夏から秋、市が主催する検定には全市立小学校が参加。児童の受検は任意だが、授業中や放課後に実施し、ほぼ全員が受けていることから、同会は「テキストの内容を子供に押しつけることにつながっている」と批判する。

 同会は06年10月、市を相手取り、桝本頼兼・前市長らにテキスト購入費などの公費支出1580万円の返還請求をするよう求める訴訟を起こした。
 ◇市の反論

 訴えに対し、市は争う姿勢をみせている。批判にはどう答えているのだろう。

 ジュニア検定は、京都商工会議所が主催する京都検定(04年開始)が人気を呼んだことから、市がジュニア版として06年に始めた。

 近現代史の記述が少ないことに対しては、「京都を学ぶテキストであって、歴史の教科書ではない」とし、企業広告には「商品PRではなく、企業の協賛も得て市民ぐるみの取り組みだと示すためだった」と反論。全児童が受検していることは「『受けましょう』というお願いを子供にしているが、強制ではない」と強調する。

 一方、大量修正に関しては「あらぬ誤解を招かないようにし、より分かりやすい表現に改善した。いろいろな意見をもらい、改訂に生かしていきたい」とし、「歩み寄り」の姿勢もみられる。

 同会呼びかけ人でもある京大人文科学研究所の水野直樹教授(朝鮮近代史)は「京都の良い点ばかりを強調し、検証しようという視点がない。保護者や教員、地域住民の意見を聞かずに作られた、単なる“観光ガイドブック”。市は何が大切なのか考え直し、検定とテキストを廃止すべきだ」と話している

なかなか、、難しい。