銀閣寺修復について気になる記事
枯淡の銀閣 維持 老朽化修理方針 創建時の黒漆塗りには戻さず
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008061100082&genre=J1&area=K00京都市左京区の銀閣寺(慈照寺)で京都府教委が進めている銀閣(観音殿)の修理方針が11日までに決まった。当初、2階の外装を黒漆で塗装し創建時の姿に戻す案も検討されたが、部分補修にとどめ現状を維持。内側など人目に付かない部分の補強を充実する。
■内部の補強充実
銀閣の修理は屋根ふき替えと部分修理で、昨年11月からスタート、2010年3月の完成を目指す。
銀閣は2階の内と外に創建時から黒漆が塗られていることが知られていた。銀箔(ぎんぱく)を張る下地の可能性も考えられたため、サンプル調査をしたが銀は検出できず、創建時の塗装と判断した。
2階には壁板など創建時の部材が多く残るが、風化で板が薄くなりくぎが露出するなど老朽化が著しかった。
府教委は当初、壁や軒下に黒漆を塗ることで老朽化を防ぎ、創建時の外観に戻す方針を提案したが、「東山文化を代表する枯淡(こたん)の美が失われる」と寺が難色を示していた。
5月に開かれた学識者らによる寺の保存整備委員会で、府教委は当初案と合わせて、(1)外装の補修は、風化の著しい部分の穴埋めにとどめる(2) 壁は耐震性のある板で内側から補強する(3)腰掛けの下や基礎など見えない部分に構造補強を施す−とする案を提示し、寺が同意した。
府文化財保護課は「黒漆の塗装は、数百年後に残す文化財保存の観点からの提案で、最終的には所有者が判断すること。30年ごとの屋根替えのたびに部分修理を行えば、保存は可能」とする。
銀閣寺の平塚景堂執事長は「わび、さびの文化は寺の原点。現在の外観をできる限り残したい」と話している。
【銀閣寺】 室町幕府の八代将軍足利義政(1436−90)が造営した山荘・東山殿を、義政の遺言で禅寺に改めた。銀閣と東求堂(いずれも国宝)の2棟は当初から残る建物。
お寺側が漆塗りを拒否しているとは少し意外だった、、枯淡と言うか、東山文化と言うものが勝手に一人歩きしてしまっているようで、残念のような気も、
義政の考えを表現したらいいと思う、「東山文化=完全な枯淡」ではなく、その当時はまだまだ茶道でも珠光の出始めで、茶道の持つわびさびは完成されていないし、
そもそも観音殿に現代の茶道のイメージを求めないで欲しい…。
宇治、源氏物語について気になる記事
「源氏物語」HP新設 宇治のミュージアム、千年紀あわせ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008061300042&genre=I1&area=K20
源氏物語千年紀にあわせ、京都府宇治市宇治の市源氏物語ミュージアムはホームページ(HP)を新たに開設した。源氏物語だけでなく、特産の茶や名物の鵜飼の写真を入れ、宇治のPRに一役買う。HPの内容は大きく7項目に分かれ、源氏物語と宇治とのかかわり、物語の解説、宇治十帖(じゅうじょう)の古跡の位置を記した地図を載せた。市内の千年紀記念イベントの日程も掲載した。
同館のリニューアル工事(7月28日−9月2日)後に上映する短編映像「橋姫」のダイジェスト版(30秒)も公開。物語最後の舞台となった宇治を、宇治橋や平等院など観光名所の映像を交えて紹介している。同館で開催する企画展や講座の予定も載せた。
同館の担当者は「HPを見てミュージアムに来てもらえれば、源氏物語の世界をより一層楽しんでもらえるはず」と話している。HPアドレスはhttp://www.uji-genji.jp/
もう少し早くても良かったのでは、