「歩いて巡る京都」推進へについて気になる記事
「歩いて巡る京都」推進へ市観光協など、携帯音声ガイドも配信
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008030100044&genre=I1&area=K10
京都市観光協会などは、歩いて巡る京都観光の推進事業を今春から本格展開する。携帯音楽プレーヤー用音声ガイドを無料配信したり、ボランティアガイド向けハンドブックを市民に配布するなどして、観光客に町歩きを楽しんでもらう環境を整える。シーズン中の観光地の混雑緩和にもつなげる考えだ。京都市では観光シーズンの春、秋に東山や嵐山など人気の観光地で交通渋滞が慢性化している。市内の宿泊施設も予約が困難になり、宿泊できないため滞在時間の減少を招いている。
事業は、経済産業省の補助金を受けて実施する。携帯音楽プレーヤー用音声ガイドは町歩きの利便性を高める目的で、米アップルコンピュータの「ｉＰｏｄ」（アイポッド）や携帯電話で聞ける観光コースの案内音声をインターネットを通して無料配信する。
早ければ３月中に始め、中京区の三条通や錦市場など５コースの案内音声を提供する。ガイド役として、若手狂言師兄弟の茂山宗彦さんと逸平さん、服飾研究家の市田ひろみさんらが案内する。来年度には英語版も製作する。
市民レベルで観光客の受け入れ機能を高めていくため、市内の祭事・イベントや鉄道案内に加え、英会話の例文や英語での対応が可能な病院なども掲載したボランティアガイドのハンドブックを市民に無料配布する。３月中の配布（１千部）に向け準備している。近畿日本ツーリストと連携し、２泊３日程度で市内で伝統工芸を体験できる旅行商品も企画している。
市の調査によると、２００６年の市内観光客の約９割を個人や少人数グループが占め、リピーターも多い。市観光協会は「個人旅行が主流となる中、きめ細かい事業で観光客の受け入れ体制を充実させたい」としている。
