mittsuの日記

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二条城本丸が耐震強度不足 5年間公開中止、震度6強で倒壊も

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007071000065&genre=M2&area=K1C

 重要文化財の二条城本丸御殿(京都市中京区)の耐震強度文化庁の基準を満たさず、震度6強以上の大地震で倒壊する危険性のあることが10日、京都市の調査で分かった。瓦葺きの屋根の重量を減らすか、柱を補強するなどの補修工事が必要で、市は毎年春秋の特別公開を今秋から当面5年間中止。今後、文化庁京都府と協議し、早急に修理計画を策定する。

 二条城は市が管理・運営し、観光客も多い。市は施設の安全性を確認するため、京都工芸繊維大に依頼し、昨年度に国宝の二の丸御殿大広間、重文の本丸御殿玄関、さらに、本丸御殿御書院、東大手門の4つの建築物の耐震調査を実施した。

 文化庁重要文化財耐震指針では、集客施設文化財震度6以上で倒壊せず、震度5強で大きく建物がゆがまないことを基準にしている。調査の結果、本丸御殿玄関は必要な強度の36−68%、本丸御殿御書院も28−33%しかなく、震度6強以上の地震で倒壊する危険性があると判明した。

 市によると、本丸御殿の建物は1847年、京都御苑に建築されたが、明治時代に現在地に移築された。この際、柿(こけら)葺きから瓦葺きに改修したため、屋根の重量が増し、耐震強度が低下したという。本丸御殿玄関は1995年の阪神・淡路大震災で傾斜し、現在は支柱を設け応急補強している。

 また二の丸御殿も基準を下回り、震度6強でも倒壊する恐れはないが、震度5強程度で建物が大きな損傷を受ける危険があることも分かった。東大手門は土塀に倒壊の危険があるが、耐震性に問題はないという。

 市は二の丸御殿は常時公開し、本丸御殿も年3月と9月に約10日間に限って特別公開している。本丸御殿の耐震性を確保できるまで、特別公開を休止する。今後、瓦葺き屋根を柿葺きや銅板葺きなどに変えるなど修理計画を専門家とも協議する。

 世界遺産にも登録されている二条城には年間約130万人の観光客が訪れ、京都市内の観光客訪問地で8番目(2006年)に多い名所となっている。本丸御殿の特別公開には昨年約3万6000人が訪れたが「観光客数への影響はほとんどない」(市産業観光局)とみている。

御所からの移築の際の継ぎ接ぎ時にうまくいかなかったのかも、、