mittsuの日記

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祇園祭のちまきピンチ 重用のササ、一斉に枯死

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007062700089&genre=H1&area=K10

京都市北部の山間でササが一斉に開花、一生を終え広い範囲で枯れている。左京区花背別所町では、山すその斜面を覆うササが白く小さな花や黒っぽい実を付け、葉は赤茶色に変色した。

 毎年、天日干しして売っている近くの女性は「今年は全滅」と嘆く。市内産は祇園祭の厄よけちまきや和菓子に重用されており、関係者はササの調達に頭を悩ませている。

 京都大フィールド科学教育研究センター(左京区)によると、ササは1回繁殖型植物のため、開花すると葉や地下茎まですべて枯れる。市北部で広く分布しているのはクマザサに似たチュウゴクザサで、2004年に左京区の百井や大原、北区小野などで開花が確認された。05年には右京区京北一帯や北区雲ケ畑で、06年は左京区花背や広河原でも確認され、市北部全域で枯死が広がっている。

 今年、祇園祭山鉾連合会(中京区)から約2万8000個のちまきの発注を受けた北区上賀茂の女性(72)は、昨年から長野県のササを使っており、今年は半分以上を占めた。仕入れ値は1・5倍ほど割高で葉はひと回り大きく、裏に毛が生えているのもある。「やはり京都のササの方が巻きやすい。早く元に戻ってほしい」と話す。

 創業以来、鞍馬のササを使用してきた左京区の老舗ちまき店「川端道喜」では、京都産のササが足りず、長野県産を取り寄せた。しかし、香りが京都産ほど強くなくちまきに移らないため、外側だけに巻いている。数量が確保できず、百貨店での販売は週6日から2日に減らした。川端知嘉子店主(54)は「ササ以外の葉が使えないので死活問題。普段なら10月に新葉が入ってくるが、今年はどうなることか」と気をもんでいる。

 ササの開花周期は長く、同じ種類は一斉に開花する特性がある。富士竹類植物園(静岡県)によると、チュウゴクザサの周期は分かっていないが、1970年に京都で、72年に岡山や広島で開花した記録があるという。
 京都大フィールド科学教育研究センターの柴田昌三教授(竹類生態学)は「今年は丹波や丹後でも花が咲いたとの情報があり、開花のピークではないか。ササの成長は遅く、元のササ原に戻るには4、5年かかる」としている。

温暖化というか異常気象がこんな形で、現れてきているのかもしれない、、