義仲の首塚に巴御前の松育て 東山・法観寺で植樹

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　平安末期の武将・木曽義仲（１１５４−１１８４年）の妻・巴御前（生没年未詳）ゆかりの松の苗木が、義仲の命日に当たる２０日、義仲の首塚のある京都市東山区の「八坂の塔」の法観寺に贈られた。形を変えた巴御前の「帰京」により、源平合戦のさなかに死に別れた２人が再び寄り添った。

　苗木を贈ったのは、巴御前最期の地と伝えられる富山県南砺市の市民グループ「福光ネイティブ・トラスト」（得能康生代表）。同市には、巴御前の没後、侍女が植えたとされる黒松の古木「巴塚の松」（推定樹齢７００年）がある。同グループがこの木の松かさから苗木を育て、全国の巴御前ゆかりの地に贈る活動を続けている。

　この日は、同寺で営まれた供養祭に合わせて植樹式が行われた。浅野全雄住職(59)が見守るなか、首塚のそばに高さ約６０センチの苗木を植え、得能さんらが土をかけた。
　得能さんは「義仲のそばに巴の魂を運ぶことができ、本当にうれしい」と語り、浅野住職は「義仲の首塚は何度も移転した経緯がある。今日からは妻と２人、安心して過ごせるのでは」と話していた。

いつ行ったら開いているのかと思う。