台風23号被害で前倒し 熊野神社本殿ふき替え 資金集めに暗雲

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006110600062&genre=J1&area=K1D

　御鎮座１２００年の２０１１年に計画していた京都市左京区の熊野神社本殿の屋根のふき替えが、一昨年の台風23号の影響で腐食が進み、来年に前倒しされることになった。奉賛金集めの時間が短くなった分、目標額到達が難しく、関係者は資金集めに頭を抱えている。

　同神社本殿は、下鴨神社の旧本殿を江戸時代後期に移築した。現在の屋根は檜皮ぶき（ひわだ葺）で１９５９年に新調された。年月の経過に伴い風化や腐食が進んでおり、２００４年夏、御鎮座１２００年を目標に比較的安価な銅板で全面ふき替えすることにした。

　ところが同年秋の台風23号で軒先が崩れ、檜皮がめくれ上がるなどの被害が出た。当初、応急処置で乗り切った後、１１年の奉祝大祭に合わせ本格的なふき替えをする予定だったが、予想以上に傷みが激しく、同神社は「中の骨組みまで腐食が進めば、もっと大きな工事が必要になる」と判断。ふき替えを来年末までに行うことを決めた。

　同神社によると、元々、氏子の高齢化などで奉賛金の集まりが悪く、指定文化財でないため行政の補助金もわずかという。さらに、集める期間が短くなり、目標額３０００万円に５００万円以上不足しているという。参拝者から住所と氏名を銅板の裏に書く条件で一口１０００円の奉納料を募っている。
　岸本宮司(44)は「御鎮座１２００年の年に新調したかったが、いたしかたない。広く協力を募りたい」と話している。問い合わせは同神社Tel:０７５(771)４０５４。

文化財に指定されていないから、まったくお金が出ない、、なにもできないがなんとかがんばってほしい。
よく屋根にビニールが掛けられている神社等を見かけることもあるが、致し方ないのかもしれない。