和食ファン拡大へ 京の料理人メルマガ＆ブログ

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006102100015&genre=B1&area=K10

　京都の料理人らでつくる「日本料理アカデミー」が、インターネットを使った情報発信を強化している。発刊第二号のメールマガジンは、２９日に始まるフランス人若手シェフとの交流研修など事業内容を紹介した。日替わり更新のブログ（日記風簡易サイト）には、老舗料亭の当主ら一流料理人も登場し、包丁の代わりに巧みに言葉を操り、和食ファン拡大に向けて多彩なメッセージを書き連ねている。

　メールマガジンは隔月発行で、第二号を９月２５日に配信した。仏人若手シェフらが京都の老舗料亭で研修する「日本料理フェローシップ」に焦点を当て、来日する仏人シェフの華麗なプロフィルや意気込みを取り上げている。

　開設から３カ月が過ぎたブログ「徒然（つれづれ）なるままに」には、老舗料亭の当主や大学講師ら同アカデミー会員が日替わりで登場する。１０月分では、関西と関東のすしの違いやだし巻きの味付けなど食文化に対する料理人の考え方を紹介した。貴船で発生しているシカの獣害など、身の回りの出来事なども載せて、切り口豊かな文章を楽しめるようにしている。

　同アカデミーは京都料理組合のメンバーらが２００４年に発足した。今年７月から対外広報の強化に乗り出し、若者も大勢利用するネットに着目したという。
　メールマガジン編集長で、同アカデミーの高橋義弘常務理事は「現代的なハイテク技術を使った情報発信が、長い伝統を持つ京料理の精神性や文化性を伝えるきっかけとなれば」と期待を寄せている。

日本料理アカデミー
http://culinary-academy.jp/jpn/