豊作願いウナギを放流 宇治田原町の大瀧大明神で「大瀧祭」
ウナギに酒を飲ませ滝つぼに放流するユニークな雨ごいの神事「大瀧祭」が1日、京都府宇治田原町湯屋谷の大瀧大明神で行われ、地元住民が今年の豊作を祈願した。
大瀧は田原川の源流で3段階で落差約60メートルもある。滝の中腹には守り神である不動尊も祭られている。
雨ごい神事は古くから続いており、ウナギを放す由来については「水神である竜に姿が似ているから」「不動尊の使いであるウナギに酒をふるまって降雨を願ったから」など諸説ある。
神事では宮司が滝の横で祝詞を上げ、集まった氏子や地元住民が玉ぐしを奉げた後、氏子らがウナギ3匹に神酒を飲ませ、滝つぼに向けて次々と放した。
初めて見に来た京田辺市河原、中学2年吉岡睦さん(14)は「ウナギを酔っぱらわせて放すのが珍しかった」と話していた。
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