情緒たっぷり 傘の波ゆれ 祇園祭・宵山

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祇園祭・宵山の１６日、京都市中心部は大勢の人でにぎわった。夕暮れ時には、祇園囃子（ばやし）の音色と駒形提灯のほのかな灯が祭り情緒を醸し出した。しかし断続的に降った雨の影響で、土曜で天候に恵まれた昨年の宵山に比べ出足が鈍く、人出は３５万人（午後９時現在、京都府警発表）だった。

　午後６時、歩行者天国が始まると、四条通や烏丸通は浴衣姿のカップルや家族連れらで埋め尽くされた。断続的に雨に見舞われ、見物客が慌てて傘を差す様子は、人波に花が浮かぶよう。

　一方、山鉾町では、ちまき売りの子どもが歌う「常は出ません、今晩限り」のかわいらしい童歌が響き渡った。午後１１時ごろには、山鉾町の囃子方が「日和神楽」を奏でながら、各町会所と八坂神社御旅所（四条通寺町東入ル）を往復し、巡行の好天を祈った。

長刀鉾あたりはものすごい状態だった。