mittsuの日記

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中世京都と祇園祭―疫神と都市の生活 中公新書  の感想など

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何ヶ月か前に買って読んでいたが、こういうときに読み直して印象を付けて覚えよう
ということで、もう一度読んでみた。祇園祭の詳しい内容というより、文献からの
歴史推考といった感じのもので、硬い内容で、おもしろいというお勧めはできないものだった。
ただ良く覚えているのは、山鉾の成立は、南北朝時代、町衆の結束の象徴として始まった、
ということや、今は無い昔の有名な鉾など、ためになるところも多かった。
昔、大山崎の油神人(あぶらじにん)の出した定鉾(しづめほこ)は他のどんな鉾が予算的に
苦しく巡行にできない時でも、応仁の乱後でも圧倒的な財力で、いつも鉾を出していたなど、
興味深い内容もあった。
石清水八幡さんと対をなす離宮八幡さんは油神人の本拠地で今でも石清水さんの側には、
そこで祭った油を使っている天ぷら屋さんがある、というところを見ると、
そんな昔のなごりを今でも、残しているようで、祇園祭と油神人、石清水八幡さんとの
つながりも分かったりで、興味深い内容もあった。