百人一首

単発ですが、５月３１日から何日か続いた調べ物の続き
(http://d.hatena.ne.jp/mittsu/20050531)

風そよぐ　ならの小川の　夕暮れは　みそぎぞ夏の　しるしなりける
作者は従二位家隆
ならの小川とあったので、てっきり、なら＝奈良と思っていたら、
上賀茂神社の中に流れる「ならの小川」のことで、
「みそぎ」とは、夏越の祓いのこと。

意味合いは、
"風がゆっくりに流れる、ならの小川の夕暮れは、
すっかり秋の気配となっているが、六月祓（みなづきばらえ）
のみそぎの行事だけが、夏であることの証なのだった。"

どうも時期がおかしいと思っていたら、昔は８〜９月を秋といい、
旧暦の６月３０日は、今で言うとだいたい８月上旬のことらしい、
中秋の名月も、旧暦の８月１５日、で今年は、９月１８日、
七夕も旧暦の７月７日で、今なら８月中ごろになるので、昔の和歌では、
七夕は秋の季語にとのこと。