mittsuの日記

ダイアリーからブログへ移行しました。

下記から移動しました。

http://d.hatena.ne.jp/mittsu/


こういう状況になってみると、、

その時はそれも致し方なしとも思ったが、
やはり橋下問題が大変悔やまれる。


今一度振り返ってみたいが、
大変素晴らしく分かりやすい記事、文章がある。


橋下市長の言い分
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000174237.html

それに対する
SignorTakiさんの記事その1
http://anond.hatelabo.jp/20120629231236

SignorTakiさんの記事その2
http://anond.hatelabo.jp/20120728194025


SignorTakiさんの記事が素晴らしい
今悔やまれるというのは、住大夫さんに芸以外の心労で、
その芸歴が短くなってしまったと言うところで、
文楽、その周辺には問題が無いわけではないと思う。
故にその時は致し方なし、とも思ったが、やはり結果大変残念でならない。



今一度良く考えて思うところは、個人的に一番の問題だと思うのは
まずトップを始め地元の無関心さに尽きる。


橋下さんが観光資源として、こだわるなら、
文楽とそれにまつわるゆかりの地以外になにか大阪特有の観光資源があるだろうか、
あべのハルカスを作って日本一高いビルだ、、という東京の物まね、争い、での
観光資源はそのうち飽きられ、本場東京に必ず負ける時が来る。
大阪オンリーワンの観光資源とは何か、、と考えると文楽の持つ意味合いは
大変大きい。
新たな若い文楽ファンが出ないのはなぜか、文楽自体というよりも、
行政としての大阪側の問題ではないだろうか、


伝統的に派手で新しい刺激を求めているのは、
道頓堀のグリコの看板然り、観覧車しかり、
そして日本一と言われるあべのハルカス然りでそれ自体否定はしないが、


大阪も歴史があり古い街と言ってもいいだろうし、
その歴史ある一つの町として成熟する時期に来ているのではないかと思う。
教育としての大阪の街の歴史、伝統などをもっと若い層に伝えるということを
文楽に限らず大阪側が伝えていかなくてはいけない。
その点は大阪側も認識はしているようだ。


東京は大阪よりは首都というだけで新しい街だろうと思うが、
成熟度としてはどうだろうか、文楽の良さは簡単に一瞥で理解できるものではなく、
逆に見る者の感受性を問われる芸術だと思っているが、
東京での盛況ぶりは、どうだろうか、地元大阪の方にも考えてもらいたい。
住大夫さんも文楽は大阪で流行らなくてはいけないと言われている。


しかしこのままで行くと歌舞伎が江戸に進出して、本拠地になったように、
生き残りの為にも文楽も関東を本拠に進出するようになったりするのではないだろうか、
もう一つ大阪特有の吉本興行は、東京を主戦場ように見える。


あまり文楽に関心の無い人でも、その魅力を伝えることが出来る、
本当の名人の中の名人の住大夫師が現役引退されるというのは、
個人的にも残念であり、文楽全体から見ても大きな損失だ。