mittsuの日記

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文楽11月公演 通し狂言 仮名手本忠臣蔵

もうあえて行く。
住大夫さんが出ている舞台はすべて特別会計だ、、と思っていたわけで、



文楽の予算問題が色々噴出し、大変な苦労された住大夫師が7月12日に倒れてしまう、

5月のインタビューでは、「先の先輩方に申し訳ない、観客を増やすようがんばりたい」との旨を
述べられていた。

文楽の理解は難しいと思う、逆に見る側の審美眼が試されているとも思わななくもないほどであるが、
とにかく残念で仕方がない、、サポートする側もなぜ芸に集中できる環境に持っていけなかったのか大変残念、、

そんな中、通しで忠臣蔵をされるという、これは文楽側の努力の一環そのもの、
見取りでは決して味わえない、最高のスジにどっぷりと浸かれる絶好の機会が訪れたのだと思う。
そして劇場に足を運ぶことがとにかく一般市民の出来る唯一の応援方法を思い日帰りで伺うことにした。

今回は、
住大夫師休演、千歳大夫休演、紋寿師休演、そして当日には文雀師も休演、
清治師は8月から10月まで休演し11月から復帰、源大夫師もとても万全とは思えない状態、、


結果としては、細切れではなく、しっかりを大序から大詰まで10時間じっくりとその世界に浸れた
大変良く楽しい充実した時間であった。
ただ今までのような最高の芸に酔う、、という感じでは無かった、が、
どちらにしても大変満足できて帰路につけた。
今回は細かい批評は止めておきたい。


見取りという形態は、朝から晩までかかる通しでは無く、
短い時間に山場(切)を聞いてもらいたいということからであるが、
大夫が押し頂く大事な物語がまったく伝わらない、新しい観客は予習を余儀なくされる状態だった。
古いものには変わらない良さがある。それを最大限に生かしてほしい。


脚本家の三谷さんが文楽のために新しい脚本を仕上げてくれた。
良いほうに好転して欲しい。