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蓮如堂など石山寺4棟を重文指定 文化審が答申
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008101800052&genre=M2&area=S00
文化審議会(石沢良昭会長)は17日、石山寺(大津市)の蓮如堂や御影(みえい)堂など6府県にある計7件の建造物を重要文化財に指定するよう塩谷立文部科学相に答申した。国宝・重要文化財(建造物)は全国で2344件、滋賀県内は181件となる。また、石清水八幡宮(八幡市)の重文指定の本殿周辺にある社殿など8棟を重文に追加するよう答申した。
石山寺の御影堂、蓮如堂、三十八所権現社本殿、経蔵の4棟は、慶長期(1596−1615年)の豊臣家による復興造営時の様相を伝え、神仏習合の信仰形態を残していることが評価された。
蓮如堂は、三十八所権現社の拝殿として同社とともに慶長7(1602)年建立。明治以降は蓮如を祭る。通常の吹き抜けの拝殿と異なり、室があるなど独特の構成で、寺院における鎮守拝殿の一類型として建築史上からも貴重とされる。
御影堂は室町中期の建立とみられ、弘法大師らを祭る。慶長期に修理した際、中央の内陣を後退させるなど改造。中世の形態を保持しつつ、慶長期の洗練された外観を持つ。
石山寺は、平安時代に建立の本堂などが国宝になっている。
答申ではこのほか、1935年に完成し、近代大阪の都市づくりの歴史を示す「大江橋および淀屋橋」(大阪市)、「石岡第一発電所施設本館発電機室など3棟ほか」(茨城県北茨城市、高萩市)、「旧揖斐川橋梁」(岐阜県大垣市)などが新規指定される。