mittsuの日記

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冷泉家で斎宮女御集発見について気になる記事

斎宮女御集」の資経本原本発見 冷泉家から流出、重文級
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008022300028&genre=M2&area=K10
 京都市上京区冷泉家に伝わり、鎌倉時代に藤原資経(すけつね)が書写した私家集(重文)の1冊で、唯一江戸期の写本しか残されていなかった歌集「斎宮女御(さいぐうにょうご)集」の資経本原本が三重県斎宮歴史博物館の調査で見つかり22日、同県が発表した。江戸期に冷泉家から流出したとみられ、同家でも「大変素晴らしい」と喜んでいる。

 斎宮女御集は平安中期の歌人で「三十六歌仙」の1人、徽子(よしこ)女王(929−985)の個人歌集。原本は残されていないが、資経本のほか、平安後期に書写されたとみられる西本願寺本など3系統の伝本がある。

 資経本私家集は39冊が重文に指定され、歌人藤原俊成・定家に始まる冷泉家が所蔵しているが、斎宮女御集だけが行方不明で、江戸期の写本しか残っておらず、指定から除外されていた。

 昨年6月、東京の古美術業者が個人から入手し、斎宮ゆかりの地である三重県の県立斎宮歴史博物館に鑑定を依頼。その後、同博物館が、冷泉家の典籍調査を進めている藤本孝一・龍谷客員教授(写本学)ら3人の研究者に依頼し、共同で調査していた。

 見つかった本は表紙を含めて40ページで、永仁2(1294)年の奥書がある。布目の文様を浮き立たせた珍しい紙質が私家集の他の本と一致することや、字体が江戸期の写本とほぼ完全に一致することから、資経本の原本と結論づけた。

 散逸や海外流出を防ぐため、三重県が購入し、同博物館でさらに調査が進められる。榎村寛之・学芸普及課長は「重文級の発見。本の由来から見て、ほかの伝本よりオリジナルに近い可能性がある」という。

 藤本客員教授は「古典籍が流出すると、掛け軸にするためにバラバラにされるケースが多く、完全な状態で見つかったのは非常に素晴らしい。資経の原本の忠実な写本だったことで、冷泉家の写本の価値も高める重要な発見だ」と話している。

 ■不思議な縁感じる

 冷泉家時雨亭文庫常務の冷泉貴実子さんの話 今まで行方が知られなかった本が見つかったのは、不思議な縁を感じる。斎宮ゆかりの博物館に購入されてほっとしている。修理をして大切に保存してほしい。
 【斎宮女御集】伊勢斎宮(神に仕える未婚の皇女)を務め、帰京後、村上天皇の女御となった徽子女王の三十数年にわたる作を収めた歌集。同じく斎宮となった娘とともに伊勢に下向したときの歌「世に経ればまたも越えけり鈴鹿山昔の今になるにやあるらむ」などが知られる。

これは、すごい、この間の永徳発見といいまだまだ、いろいろなものがあるところにはある、という感じ。