日本美ナンダコリャこれくしょん
BShi 2月11日(月) 午後8:00〜10:00
http://www.nhk.or.jp/bs/genre/docum_7later.html
古来、日本の美の世界には、折り目正しい美を作り出す正統派がいる一方で、思わず「ナンダコリャ!?」と言いたくなるような作品世界を作り出す異端のアーティスト=奇才たちがいた。しかし、だからと言って彼らの造るものの価値が低いわけではない。むしろ新たな光を当てられることで大きな人気を博すものも少なくない。
絵画の世界でいえば、伊藤若冲が描いた緻密を極めた鳥や魚。曽我蕭白が人々を 仰天させた不気味な仙人たち。工芸の世界ならば、安土桃山の武将の間に流行った変わり兜や、江戸時代に生まれた気味が悪いくらい人間そっくりな活人形などなど。
番組では、美の見方やあり方は一つじゃないというユニークな見巧者たちをスタジオに 招き、「ナンダコリャこれくしょん」を見ながら、その魅力を思う存分語りあい、独自の「ナンダコリャ・ナンバー1」を選んでゆく。
そのキーワードは「過剰」。過剰なまでの緻密さ、過剰なまでの装飾、あるいは過剰なまでのリアルさ。そこから、束縛されない夢や奔放な想像力、そして過剰なばかりの欲望が生み出した日本の美のもう一つの流れを発見していく。