快慶の新仏像発見についての気になる記事
仏師・快慶の前期の作か 左京・知恩寺の木造阿弥陀如来立像
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007111600205&genre=M2&area=K1D京都市左京区の知恩寺が御影(みえい)堂に所蔵する木造阿弥陀(あみだ)如来立像が、鎌倉時代を代表する仏師・快慶の前期の作である可能性の高いことが、16日に分かった。
調査に当たった就実大(岡山市)の土井通弘教授(日本美術史)は「ほかの快慶作の仏像との共通点が多く、真作とみていい」と話している。
阿弥陀如来立像はヒノキの一木割矧(いちぼくわりはぎ)造りで、高さ99センチ。鎌倉初期に作られた遣迎院(北区)の阿弥陀如来立像(重文)と量感が似ていて、腹部の衣のひだの構成が同じだった。着衣は、西方寺(奈良県山添村)の阿弥陀如来立像(重文)の特徴と似ている。
左ひじの辺りにササの葉状の衣紋があり、頭髪部分の螺髪(らほつ)の配列や耳の特徴が似ているほか、エックス線調査で頭部から胸部にかけて納入物があるなど、真作との共通点が多いという。
調査は、浄土宗(総本山・知恩院、東山区)が宗祖法然の八百回遠忌の記念事業として行った。知恩寺は12月1日から7日まで、境内の衆会堂で無料公開する。
意外と快慶作は多いものであり得なくもないかもしれない、