宵々々山、寂しい風情 祇園祭、台風接近で見物客ため息
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祇園祭は14日、台風が近づくなかで、宵々々山を迎えた。多くの山鉾で懸装品が外されてやぐらだけになり、祭り気分を満喫できなかった見物客からはため息が漏れた。3連休初日で多くの人出が見込まれたが、午後9時現在で、昨年に比べて14万人少ない7万人(京都府警発表)と寂しい風情となった。
大型の台風4号を警戒して、多くの山鉾町は、厄よけのちまきや記念品を売るテントを撤去して備えた。
長刀鉾や北観音山では、駒形提灯を点灯させ、囃子(はやし)方が山鉾に乗って祇園囃子を演奏した。函谷(かんこ)鉾でも囃子はあったが、提灯はなく、鉾の胴をシートで覆った。月鉾は途中で鉾の拝観を中止。蟷螂(とうろう)山など多くのかき山は、懸装品を取り付けず、やぐらだけで臨んだ。
歩行者天国となった四条烏丸かいわいは人通りが少なく、遠方から来た観光客はがっかり。しかし、山鉾の代わりに会所飾りや屏風(びょうぶ)飾りを楽しんでいた。
おみこしを揺するのと一緒で、てるてる坊主をちょっと揺らしてみたい。
巡航日の天気もなんだか怪しくなってきた…。