台風、祇園祭を「直撃」観光業者やきもき、ホテルに空室も

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　祇園祭のクライマックス・山鉾巡行（１７日）が近づくなか、京都市内の宿泊施設や土産の販売業者が、台風４号による雨交じりの空模様に気をもんでいる。１４日の宵々々山から１６日の宵山までの３日間が連休で、観光集客には絶好の曜日巡りだが、１５日には台風４号が関西を直撃する恐れも出ている。

　京都地方気象台によると１４、１５日は、京都でも台風４号の接近で大雨を伴う荒天が予想される。京都市の調べでは、昨年は山鉾巡行までの４日間に３連休があったが、雨にたたられ人出は１０６万人と低調だった。市観光協会は「今年も昨年並みに終わるかもしれない」と心配する。

　大きな影響を受けそうなのは、鉄道や宿泊関係者だ。ＪＲ東海は「祇園祭ほどの行事なら、多少の雨は影響しない。ただ、台風直撃となれば、新幹線で運休も考えざるを得ない」（関西広報室）と話す。

　市内のホテルや旅館では従来、客室が予約で満室状態のはずが、直前にもかかわらず一部で空室が出ている。ホテル日航プリンセス京都（下京区）は山鉾町に近い立地ながら、１４−１６日の３連休に客室の一部で空きがある。「空室は若干ですが、これまで例がなかった」とため息をつく。
　商業関係者も複雑な表情だ。歩行者天国となってにぎわう四条通では、大丸京都店（同）が１４日から和菓子などを限定販売する特別フェアを開催するが、大雨の影響は避けられない情勢だ。同店は「人智の及ばないことですが、好天を神頼みしたい気分です」と話している。

普通は１７日だけ晴れればと思ってしまいがち、経済的なことを考えれば確かにこの連休が勝負なのかも、、