鐘楼のベンガラ鮮やか 平等院 50年ぶりに修復完了
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006101100039&genre=J1&area=K20
世界遺産に登録されている平等院(京都府宇治市宇治)の鐘楼が約50年ぶりの修理工事をこのほど終え、創建当時をしのばせるベンガラ色の姿によみがえった。紅葉をひかえた境内の木々に囲まれ、一足早く秋色に染まっている。
鐘楼は、境内の平等院ミュージアム鳳翔館東側にあり、高さは約6メートル。平安末期の記録にも鳳凰堂近くにあったと記されているが、現存する鐘楼の建築年代は不明で、様式は鎌倉から室町時代と考えられている。今回の修理は、塗装や木の補修、金具の付け替えを行い、1957年の修理で使った朱色に近い「丹」の塗料をベンガラに変えた。
2000年から行われた発掘調査でベンガラが付着した鳳凰堂創建当初の瓦が見つかり、鳳凰堂の塗料が確定できたのを受けて塗り替えた。同寺は「以前より黒みがかったベンガラにして創建当時の姿を再現できた」と話している。
大修復期に入っているようで、天蓋等も早く終了して欲しい。