田の字規制を考える 中京で「市民の会」結成シンポ

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京都市が計画する新たな建築物の高さ規制に反対する市民グループ「田の字規制を考える市民の会」の結成シンポジウムが８日、中京区のハートピア京都で開かれ、規制対象となる地域のマンション住民ら１００人が参加した。

　新しい高さ規制は、市中心部の幹線道路沿いの「田の字地区」で、景観保全に向け、建物の高さ制限を現行の最高４５メートルから３１メートルに引き下げ、それ以外の地域では現行３１メートルを１５メートルにする、などの内容。市は０７年度から新規制を実施する方針。

　「市民の会」は規制に疑問を抱く住民や弁護士が企画した。はじめに白浜哲朗弁護士（中京区）が市の規制計画についての問題点を解説。「市は御池通と烏丸通、五条通で景観保護の必要があるとするが、その理由が示されていない」と指摘。高さ制限で、同規模建物と同一の建物の建て替えが困難になり「個人資産を制限し資産価値を下げる」などと説明した。

　マンション管理組合理事長は「私たちのマンションは市が認可した高さなのに将来の立て替えが不可能になるのは理解できない」と発言するなど、批判が続出した。
　最後に「市民の会」の代表世話人として中田英二・中京老人会長を選出。「田の字地域の住民の声を聞かない高さ規制には断固反対」とする宣言文を採択した。

中心地の高さ規制は現実的なのか分からないが、船岡山マンションや円通寺前の開発など、他にも大事なところはあるかもしれない。