「清水の舞台」 床板表面を強化 ハイヒールなどで傷み

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清水寺（京都市東山区）は３日、本堂（国宝）の「清水の舞台」の床板表面に、木材を強化する効果のある薬剤を散布する作業を行った。２年前に張り替えたばかりの舞台の床板が、女性が履くハイヒールなどで多数のくぼみができて傷み、耐用年数が短くなる可能性があるためで、同寺は、初めて行う作業に期待している。

　舞台は、広さ１９０平方メートル。縦５・５メートル、横０・３メートル、厚さ０・１メートルのヒノキ板約５００枚を敷いている。同寺によると、ハイヒールや、ヒールが細いピンヒールなどで踏まれ、近年、無数のくぼみが目立つようになった。床板はこれまで１５−２０年の周期で敷き替えているが、このままだと周期が早まる可能性があるという。

　作業は、岐阜市の化学薬品開発製造会社が開発した薬剤を使い、拝観者がいなくなったこの日午後６時半ごろから始められた。薬剤には、床板表面の強化のほか、木材の劣化を防ぐための紫外線カットや水をはじくなどの効果があるといい、ローラーでていねいに塗っていった。奥の院（重文）や三重塔などでも実施し、すべての作業をお盆までに済ませる。同寺は「敷き替える周期が早まると、経費がかさむだけではなく、ヒノキの大木を早く伐採せざるを得ない。今回の作業は環境問題にも貢献できる」としている。

あそこまでハイヒールで登っていくのもすごい、