一年の豊作祈願 早乙女ら手際よく 伏見稲荷大社で「田植祭」

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006061000194&genre=J1&area=K1I

今年の豊作を祈願する伏見稲荷大社（京都市伏見区）の「田植祭」が１０日、同神社で催された。梅雨の曇り空の下、神楽女（かぐらめ）が舞を奉納する前で、早乙女たちが苗を手植えし、神田がゆっくりと美しい緑色に染まっていった。
　本殿に供えられた苗が神職によって境内の神田（約３３０平方メートル）に運ばれると、神田の近くで平安時代の衣装をまとった神楽女が「御田舞（おたまい）」を奉納。優雅な笛の音が流れるなか、神田を管理している大阪府摂津市の「三島初穂講」の早乙女ら２３人の奉耕者が、手際よく苗を植えていった。
　順調に生育すれば１０月の「抜穂祭」で三俵ほどの米が収穫できる。収穫した米は神事に使うという。

最初は、稲生りの神社だったわけで、古式な行事はいつまでも続いてほしい。