HV放送「京都仁和寺に花を生ける〜ダニエル・オスト」
http://www.danielost.jp/event/ninnaji/
>今回のテーマは「西洋と東洋の調和」。ライトアップされた世界遺産仁和寺で幻想的で
>ダイナミックな花の芸術を展開。
と紹介がありました。
西洋と東洋の調和とのことで、仁和寺で花を生けるまでの過程、そして作品を放送したわけだったのですが、
なかなかすばらしい放送でした。西洋の花と言われても日本人である自分では、どこが良いのか正直
分かりかねるところが多かったのですが、結果ダニエル・オストのすばらしさを存分に見せ付けられた番組のよう
でした。自分から見れば、調和どころか、挑戦とも思えるぐらいの大胆でいて斬新な造形、そして和の空気、それも日本の
代表といっても過言ではない仁和寺において、その空気を乱すことの無い総合的なセンス。そしてそれらを生かす、
天才的な技術、良い意味で仁和寺がダニエル・オストの引き立て役にまで見える完敗ぶり、、と個人的には感じました。
和に挑戦し見事すばらしい結果を残したとの印象です。東洋に歩み寄る、謙虚な心無くして完成を見ないすばらしい花たちでした。
日本の文化の中での西洋の表現。日本人なら西洋の美を和と対比することで、単体以上に理解できるだろうし、
西洋の方が見られれば、その花の空間からなる、和をより深く理解できる、すばらしい表現でした。
次回こんな試みがあれば是非それ目的のみでも、京都に行って見たいな、と思わせる内容でした。ダニエル・オストの
インタビューでは、その花を生かす心は、日本的な面も含んでおり、東洋、西洋と様式は異なっていても行きつめていけば、
結局同じものに向かっていっているのか、と思えるインタビューで、すばらしい内容でした。
京都という空間、価値を改めて振り返れた日でした。