ハイビジョン特集 天才画家の肖像 永遠の風神雷神図 〜俵屋宗達〜

BShi 11月5日（月） 午後8：00〜9：50

生年も没年も定かではない江戸初期の謎の画家、俵屋宗達。しかし宗達の最高傑作「風神雷神図」は、美術史上に燦然と輝いてきた。江戸の巨匠、尾形光琳や酒井抱一が丹念に模写したのに始まり、明治の河鍋暁斎や橋本雅邦、さらに昭和の前田青邨や棟方志功を経て今日まで、宗達の向うを張って自らの「風神雷神図」を描く試みは、延々と続けられている。
金屏風に漫画チックな風神と雷神を描いただけのようにも見える宗達「風神雷神図」の、一体どこが凄いのか。素朴な疑問を出発点に、他の代表的な宗達作品をダシにしながら、この絵を徹底分析する。
＊背景は、なぜ金箔だけで、他に何も描かれていないの？
＊風神さんと雷神さんは、宗達のオリジナル？
＊屏風の本物を見るのと、写真で見るのではどう違う？
そして、一見単純なこの絵の中に宗達が切り開いたあらゆる技の粋が込められているのが分かってくる。
番組では、「風神雷神図」など宗達の代表作を5つの角度から分析するドキュメントを中心にしながら、その間に、現代の「風神雷神図」に挑む様々な画家たちの姿を挿入していく。