愛用の筆に感謝 ２万本炎に 東福寺・正覚庵で供養
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愛用した筆に感謝の気持ちを込める「筆供養」が２３日、京都市東山区の東福寺塔頭正覚庵で営まれた。参拝者は、芸術や文字を生み出す筆をたたえ、さらなる文化の進展を願った。
使い終えた筆の供養のために建立された筆塚がある同庵は、「筆の寺」として知られており、全国から役目を終えた毛筆やえんぴつ、クレヨン、ペンなどが奉納される。
供養は今年で６０回目。この日は山伏の読経が響くなか、毛筆や染色用の筆、陶器に絵付けする際の筆など２万本以上が、勢いよく炎を上げる護摩壇に次々と投げ入れられた。参拝者は護摩壇を取り囲み、読経に声を合わせながら、静かに炎を見守った。
