mittsuの日記

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NHKクラシカル 小澤征爾 ベルリン・フィル 「悲愴」 2008年ベルリン公演 (Blu-ray Disc)

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0808/08/news018_3.html


オーディオの鬼、麻倉怜士氏のコメントでは、、
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0808/08/news018_3.html

 演奏はNHK BS-hiでも放送されていますが、その際のコーデックとビットレートMPEG-2/24Mbpsでした。一方、このBD版はMPEG-4 AVC/30Mbpsと極めて高いレートで収録されています。コーデックが異なるので単純な比較はできませんが、BD版の画質の良さは筆舌しがたいものです。先日もSIDというディスプレイの学会で、このディスクとエアチェック版を比較する機会がありましたが、NHK技研などの映像の専門家が、腰を抜かすほどの違いがありました。

 冒頭では、コントラファゴットの木目と金属がライトの光で燃えるように輝き、バイオリンの微妙な色合いや奏者の表情も、実にクリアに描写されます。まさに眼前で見るような感動を与えてくれます。またカメラワークの素晴らしさも注目です。人間の眼の画角に収まるような正面カメラからの静的な映像が多く、それも静かで穏やかな臨場感につながっています。自分が没入していけるような映像となっており、「映像の対話」ともいえる関係が成り立っています。スイッチングがない訳ではありませんが、それも音楽に寄り添ってスムーズです。こうした音楽作品では、見る人の気持ちに添った構図やカメラワークは重要だと感じさせます。

 音の素晴らしさも最高級です。大げさではなく、人類が得た最高のマルチチャネルサウンドを体験させてくれますす。96kHz/24bitのリニアPCM収録なのですが、これがどのような意味を持つかは、DVD-Audioですら96kHz/24bitではロスレスであることを考えれば分かるでしょう。ひずみが極端に少なく、しなやかで、暖かく、しかも音が精細で芯があり、ソノリティは会場の空気感までも伝えるようです。

 マルチチャンネル環境を整えて聞くと、まるで会場で聞いてるような時間感覚・空気感覚が伝わってきます。手前にバイオリン、奥に金管楽器が配置されているのですが、金管楽器から音がでるシーンでは、画面の奥から視聴位置の後方へきれいに音が移動していきます。ここまでダイナミックかつ、エモーショナルな1枚は史上初でしょう。作り手のこだわりが結実した結果、素晴らしい作品ができあがったのです。すでに発売されていますが、セールスも好調とのことです。

96Hz.24bit*5……想像できない。