mittsuの日記

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7月5日の行動

初めてのお能狂言へ、
地元で、ちょうど興味深いお能狂言があり、見に行くことへ、


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篤姫井伊直弼が登場したり、個人的にお能に興味が出てきていたり、龍馬伝だったり、
日米通商で開港140周年だとかで、思い切って行ってみる、お能の初見


車でも良かったが、今回は鈍行電車での移動に挑戦、
のんびりな移動。窓を開けて風を受ければクーラー要らず、天気も良く風光明媚で、景色を堪能できた。
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そして会場へ、
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5階の会場に枯山水とも言えるお庭が、、
茶庭と一緒で導入部に設けることによって気分的に大変効果があるように思う、


そしてまず狂言

狂言「鬼ヶ宿(おにがやど)」

太郎は疎遠になっていた安達ケ原の女の家を訪ねる。太郎が酒を所望すると、女は里離れの酒屋で買って来てほしいと頼む。女は太郎に、最近この黒塚には夜毎、鬼が出るので用心するように言う。しかし鬼が出るというのは嘘で、太郎に愛想を尽かしている女が、臆病者の太郎を追い返すための一計であった。女が鬼の面と被衣をつけ待っていると、酒に酔い、ご機嫌の太郎が現れ・・・。
井伊直弼の作で、お抱えであった九世茂山千五郎が初演。初演されたのは、直弼が暗殺された「桜田門外の変」の数日前であった。

いわゆる身代座禅的なもので、ストーリー的には身代座禅のほうが面白いかも。。
しかし、茂山千之丞さんの太郎は大変素晴らしかった。
若い人と違い声が据わっているし、美声でもあるし声量も申し分なかった、、と個人的には思う。


そしてお能

「筑摩江(つくまえ)」

近江の海(琵琶湖)の筑摩明神に参詣に向かった臣下の前に、湖の向こうから筑摩明神の神巫が乗った舟がやってくる。神巫は今日の特別な神事へ人々を案内するために来たと語り、臣下を舟に乗せ漕ぎ出す。やがて舟は水際の鳥居に着く。
神巫は、筑摩明神の祭の来歴について詳しく語り聞かせる。天より降りてきた天女と老翁が、考安天皇に「天照大神の分身荒魂、御食津の神、大歳の神、宇賀稲倉魂の神を祭るなら、国家安穏、五穀豊穣を約束する。」と言い残す。天皇は湖岸の柳の古い大樹を宮柱にし、それ以来毎年祭を執り行っている。やがて神巫は、夜神楽を待つようにと言い残して宮居の中に姿を消す。
その後、神職が現れ筑摩三所の御神の霊験を讃える鍋冠祭が始まる。そこに三柱の神、大蔵の神、宇賀稲倉魂の神、御食津の神が現れ、寿ぎの舞を喜悦のうちに舞い始める。

3年ほど前に復活復元されたようで、どうも初見の機会としてはすこしマニアックだったような気もする、、
前半の神職が、実は御食津の神であった、ということで、前シテ、後シテとも、出雲康雅氏。
前半の神職は子面(と思われる)でしずしずと感情を抑え、内に秘めた動きで、後半に期待していたら、
御食津の神では、若女(と思われる)で長髪で髪飾が立派で、じっくり見ていたらどうも体の軸がぶれていたり、
しょうがないと思うが失敗と思える箇所がいくつか見えて、最大の見せ場で、
神様が舞を舞うという幽玄能的な趣もあったように思ったが、個人的には少し残念な感じだった。。
自分がそう思うのだから、他の玄人の方もそう思ったのではないかと思う、


お能と言うもの自体では、全体の雰囲気は独特で引き込まれるような詞、フシ、地謡の合わさりがすごい、
理解できていたら、大変楽しいし、引き込まれることは間違い無いと思う、、
ただ、言っている台詞などなどは、、、
地謡の方は大勢で歌われるので、聞き取りはほぼ不可能、口の動きを見て多少分かるのみ、、
シテ、ツレとも囃子が入るとまったく何を言っているかさっぱり分からず、、
歌舞伎の口調とも違うし、義太夫ともまったく違う、
せめて簡単な謡本を付けてもらえたらもっと楽しかったような気も多少した。


今度は一般的な井筒、安宅、道明寺、などなどにもう一度挑戦してみたい。