3月4日 東京
前日深夜からの東京入り、上野は宿泊、食事と本当に手頃なところが多くて素晴らしい、2000円未満で、個室、朝食無料
びっくり、
平日なのにすごい人数、そういえばこれほどの画家なのに体系だてて紹介されることがあまりなかったようで、
大変意義のある展覧会だったと思う、めったに使わないイヤホンガイドまで使ってみる。
七尾時代から、京都の時代から晩年まで、
京都に行ってもあまり見れない
圓徳院蔵、山水図襖
相国寺蔵、竹林猿猴図屏風
あたりは大変嬉しいところ、
松林図屏風は対決展に続いて見る、やはり素晴らしい3Dで空気が流れているような感じ、
楓図は、桃山時代を今に伝える貴重なもの、桃山時代はこうだったのか、、
と絵そのものよりも桃山時代の空気感みたいなものが、すごく伝わる
もし聚楽第が残っていれば、霞んでしまっていたかもしれない、
他に桃山時代のものと言えば、飛雲閣と西本願寺の国宝建築、お庭くらいかもしれない。
そして、
P1030624 posted by (C)お寺しゃしん
2部演目
P1030623 posted by (C)お寺しゃしん
筆法伝授、流れで言えば2の切、地味であっても大変重要な場面になるわけで、派手よりも重い演技が求められる、そこは仁左衛門師の実力に支えられた菅丞相であり、
大変素晴らしい。寺子屋もまた違った味わいで楽しめるようになるはず、
弁天娘女男白浪、自分は初体験で、やはり切れ味良い口語が大変魅力的、よく歌舞伎の方でも物語がよく判るように字幕などあれば…と思ったりするのですが、
黙阿弥演目では、字が出ると種がばれている手品になってしまうので、こちらはやはり予習して見るか、あとで言葉を調べたりする方が抜群に良いと思われた。
メモ
「知らざぁ言って聞かせやしょう。
浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、
その白浪の夜働き、以前を言やぁ江ノ島で、年季勤めの稚児ヶ淵
百味講で散らす蒔銭を、当てに小皿の一文子、
百が二百と賽銭の、くすね銭せぇだんだんに、悪事はのぼる上の宮、
岩本院で講中の、枕捜しも度重なり、お手長講と札付きに、
とうとう島を追い出され、それから若衆の美人局、
ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた音羽屋の、
似ぬ声色で小ゆすりかたり、名せぇ由縁の弁天小僧菊之助たぁ、おれがことだ。」
いま文字にして読んでみても名文と思われる。
更に調べて行くと音羽屋さん演目とも取れるようで、尾上菊五郎さんが務められた今回は
御名残ということでまた豪華と言うことだったのかもしれない。
次の日もなんとか休みに出来たので、
同じ上野で連泊、寝るだけの宿泊には十分過ぎるほど十分
(つづく)