空也踊躍念仏

一年省み　僧ゆらり 六波羅蜜寺で「空也踊躍念仏」
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体を揺らしながら独特の念仏を唱える僧侶たち（１３日、京都市東山区・六波羅蜜寺）
　今年を省み、新年の幸せを祈る「空也踊躍（ゆやく）念仏」が１３日、京都市東山区の六波羅蜜寺で始まった。鉦（かね）を鳴らし、上体を前後左右に揺らす独特の仏事が厳かに執り行われた。

　踊躍念仏は国の重要無形民俗文化財で、鎌倉時代の念仏弾圧を受け、本堂内陣を屏風（びょうぶ）で覆って営んだことから「かくれ念仏」とも呼ばれる。１９８４年に公開するまで、ひそかに守り続けてきたため、空也が念じた当時の所作がそのまま伝わっているという。

　僧侶４人が上半身を大きく揺らし、導師の川崎純性住職の周りを練り歩いた。南無阿弥陀仏（なむあみだぶつ）と聞き取れないよう「モーダナンマイトー」と唱えたり、僧侶が途中で隠れるなど、弾圧から逃れた名残も見られ、参拝した人たちは手を合わせて見守った。年末まで毎日午後４時から営まれるが、３１日は非公開。

今年は貴重なものを見せていただけた。良かった。