ミシュランの観光地を格付けについて気になる記事
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090221k0000e040056000c.html
レストランの格付けガイドで知られる仏タイヤ大手ミシュランが3月16日、観光地格付け案内「緑のガイド(ギド・ベール)」の日本編(仏語、初版1万部、定価19.9ユーロ=約2350円)を初めて発売する。フランス人の好奇心をわしづかみした星三つの観光スポットとは−−。【パリ福井聡】
「緑のガイド」は1926年創刊の伝統ある旅のガイドブック。仏北西部ブルターニュ地方編を皮切りに、08年現在307編が発刊されている。レストランガイドと同様、観光地を星の数で格付けしているのが特徴で、アジアではタイとシンガポールに次いで日本が3カ国目。「緑のガイド」の簡易版である「ボワイヤジェ・プラティック」の日本編はすでに発売されているが、「緑のガイド」はその国の文化に重点を置き、格式も高いとされる。
「緑のガイド」日本編を中国などに先駆けて出版する理由について、同書のアンヌ・テフォ編集長(48)は「フランス人にとって日本が旅行先として魅力的と判断したからだ」と話す。事実、日本を昨年訪れたフランス人旅行者は14万7600人で、一昨年に比べ7%以上増えた。
「緑のガイド」日本編は、日本で暮らすフランス人10人と本国スタッフ1人、日本人1人の計12人で編集された。日本国内200カ所を訪ね、印象深さ▽歴史的遺産価値▽自然の美しさ▽もてなしの質など9項目を分析し、都市だけでなく史跡や公園、博物館なども3ランクに分けて星の数で評価した。
星の数は発売まで非公開だが、編集部によると最高位の三つ星56カ所▽二つ星189カ所▽一つ星約309カ所−−になる見通し。
三つ星には京都や富士山、日光といった海外でも有名な観光地だけでなく、新宿御苑や高尾山などの「穴場」も選ばれた。新宿御苑は「繁華街に隣接しているのに静寂が保たれ、多くの庭園が楽しめる」。高尾山は「山頂からの東京や富士山の眺めは絶景」と紹介している。
実は全456ページのうち60ページが東京に充てられている。外国人観光客のマナーの悪さでひところ話題になった築地市場もしっかり二つ星を獲得しているほか、新宿歌舞伎町といった、およそ観光スポットと呼べそうもないところまで目配りしているのも特徴だ。「文化」に重点を置いたゆえんだろう。
渋いところでいえば、木曽路の宿場町である妻籠、奈良井、馬籠が星一つを獲得。また沖縄の島々も人気が高いが、日本人にあまりなじみのない離島が熱い注目を集めているようだ。フランス人が日本文化に寄せる関心の志向のようなものがすかし見えて興味深い。
テフォ編集長は日本について「近年、日本からフランスにアニメやオタクなど幅広い情報が入り、興味を持つ人が増えた」とフランスでの日本人気を分析。円高の心配にも「日本に行く人は強い目的意識を持っている。旅費が多少高くなっても影響はない」と見る。
折しも日本政府は、訪日外国人旅行者のアップを目指して「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を展開中。果たしてミシュラン効果のほどは?
「緑のガイド」主な観光スポット
<3つ星☆☆☆>
京都
富士山
日光(栃木)
伊勢神宮(三重)
姫路城(兵庫)
屋久島(鹿児島)
新宿御苑(東京)
高尾山(同)
東京都庁(同)
明治神宮(同)
東京国立博物館(同)
高山(岐阜)
白川郷(同)
五箇山(富山)
川平湾(沖縄・石垣島)
<2つ星☆☆>
浅草(東京)
谷中(同)
六義園(同)
江戸東京博物館(同)
築地市場(同)
新宿歌舞伎町(同)
石垣島(沖縄)
竹富島(同)
西表島(同)
<1つ星☆>
浜離宮(東京)
清澄庭園(同)
深川江戸資料館(同)
妻籠(長野)
奈良井(長野)
馬篭(岐阜)
水納島(沖縄)
伊江島(沖縄)
これもいろいろ波紋を呼びそうな感じ、ピンポイント箇所もあるし、大きな地名もありで詳細不明