東本願寺、ポリエステルで耐震について気になる記事
御影堂 ポリエステルで耐震 東本願寺、木造文化財初
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008100400101&genre=J1&area=K00
深い茶色の柱の中で真っ白な梁(はり)がひときわ目立つ。白色の正体は橋などの耐震補強に使うポリエステル繊維。京都市下京区の東本願寺で修復中の御影堂で、朽ちた大虹梁(こうりょう)を補強するために木造建物で初めて用いられた。■最大の梁に巻き補強
外陣と参詣席の間の頭上に横たわる大虹梁(長さ14メートル、高さ1・3メートル、幅1メートル)は、世界最大級の木造建築といわれる御影堂の梁の中で最も大きい。約110年前の再建時、新潟県の阿賀野川に沈んでいたケヤキの巨木を門信徒が引き上げて東本願寺へ運び、大虹梁に利用したという。
今回の修復でレントゲン撮影したところ、1本の木とみられていた大虹梁の一部は3枚の木材が組み合わされていた。また、再建当時から粗布を巻き付け、ボルトを使って強度を高めていた。
修復では大虹梁の腐った木材を取り換え、下から鉄骨をあてて補強した後、粗布に代わってポリエステル繊維を二重に巻いた。この繊維は粘着力が強く、どんな形のものにも巻き付けられる利点があるという。
今後、繊維の上に漆を塗り重ね、最後に周囲の柱や梁と合うような木目を描く。
東本願寺や工事関係者は「現代の最新の繊維を使うことで大虹梁の寿命が延びた。この試みが成功すれば木造建築の将来につながる」と話している。
囲って木目を書くなら、中身は木でなくてもコンクリートでもまったく関係ないような気がする。